JavaOne 2012 San Francisco 4日目

JavaOne4日目は、昨夜のこともあり、再びテンション高めで臨みました。以下、まとめです。

  • [CON4006] Bean Validation 1.1: What’s New Under the Hood
    • JSR303で規定されている、アノテーションベースでBeanのプロパティのnullチェックや半角数字チェック等バリデーションを行うAPIである、Bean Validationについて聞きに行きました。マニアックw
    • メソッドの引数にもアノテーションをつけられるようになるとのこと。(Hibernate_Validatorでは既に実装されてるみたい?)こうすることで、メソッドの中はビジネスロジックに集中できます。なお、戻り値のnullチェックなどもできるようです(昔から?)。
    • 上記を含む、新しい1.1の仕様は10月末にドラフトが出て、JavaEE7に組み込まれて行くようです。
    • マニアックで人が少なかったためか、「DBの一意制約を満たしているか、バリデーションできないか?」「JPAと組み合わせれば、何かできるかもね!」みたいな、開発者とユーザのブレスト的なやり取りも行われ、もうすっかりJavaOneおなじみの光景となりました。こうやって仕様ができて行くんだなぁ、JavaOneはそういう声を生で集める重要な機会なんだなぁ、と改めて感じました。
  • [CON3566] JSR 353: Java API for JSON Processing
    • JavaOneTokyoの時に、@yusukeさんのお話を伺っていたので、その後の進展をぜひ聞いてみたかったのですが、部屋についた時には満員で、係の人に「full, full」と追い払われてしまいました。残念。。
    • 今回のJavaOneセッションは満席になることはあまりなく、予約をしていなくても割と聞きたいものを聞けたのですが、このJSONを始め、WebSocketなどのHTML5周り、SOAPやRESTなどのWeb技術のセッションは、長い長い入場列ができるのを何度も見かけているので、開発者の関心が高いことをうかがえます。
  • [CON3257] Script Bowl 2012: The Battle of the JVM-Based Languages
    • 同じくJavaOneTokyoで、最も思い出深かったJVM言語対決BoFの本場版があるというので、楽しみにしていました。
    • ScalaJRubyClojure、Groovyという顔ぶれだったのですが、Scalaはplay!を、JRubySinatraをアピールしていました。やはりWebを簡単に作れるというのは、大きな魅力のようです。GroovyはGrails…とは行かず、power assertやSpockなど、テストフレームワークの充実っぷりをアピールしていました。個人的にはそっちの方が惹かれます。。
    • 結果はScalaの優勝!Scalaはどんどん人口を増やしている感があるので、触ってみたいところです。
  • [CON4105] Java Batch for Cost-Optimized Business Efficiency
    • 入社以来バッチをたくさん書いていて、バッチフレームワークがついにJavaEE7で標準化されるというので、聞きに行きました。
    • 作りとしては、keynoteで多少見ていたので覚悟はしていたのですが、やはりSpring Batchをそのまま踏襲したような形になっていました。
    • セッションでは、参加者の間でも「バッチにコンテナは大げさだ」という意見と「バッチにコンテナを使えば、トランザクション管理などが簡単だ」という意見とでぶつかるシーンもあり、どのぐらい受け入れられて行くかは今後注目したいところです。
    • 肝心なバッチ管理ツールや、処理コストを考慮したバッチ起動などについては、時間切れのため説明されず>< 残念。。
  • [CON6505] What’s New in Groovy 2.0?
    • GroovyのリーダーであるGuilliaume Laforgeによる、Groovyの既存機能と、新しく6月にリリースされたGroovy2.0の新機能についてのセッションを聞きに行きました。Guilliaume自身の記事がよくまとまっているので参考になります。和訳
    • 特に2.0の目玉である@TypeCheckedについては、その挙動について、丁寧に説明していました。また、静的コンパイルについても、Javaそのものとの実行速度と変わらないほど性能を向上させられるため、強調していました。写真
  • [CON10656] JavaEE.Next(): Java EE 7, 8, and Beyond
    • JavaEEのスペックリードが集まっての、Q&Aセッションでした。Q&Aセッションとは、特にスピーカーが資料を用意している訳でなく、参加者から聞きたい事を募ってその場で答えて行くという、ライブ感たっぷりな本場ならではのセッション形式で、これが初めての経験でした。
    • 英語がなかなか聞き取れず、、頑張ろうと思いましたorz


ところで、今日の夜は、同時開催中のOracle Open Worldの参加者も含めて、全員がAppreciation Eventという催しに招かれました。これは、サンフランシスコの沖合にあるトレジャーアイランドという島を丸ごと借り切って行われ、参加者は市内からバスでの送迎で島に向かいました。イベントは、Pearl Jamによるライブ、食べ放題・飲み放題、ゲームにヨット…まさにOracleに接待の様相でしたが、アメリカの(Oracleの?)スケールの大きさに圧倒されつつも、楽しんできました。いやぁ…すごかった。写真

明日はついに最終日!!